子どもの偏食・少食 病院に行く目安は?

悩む家族

どのくらい食べなかったら病院で相談したほうが良い?
お子さんの食事について病院で相談する基準について、小児の摂食を診ている先生方へ聞いてみました。

「偏食で悩んでる」「小食で心配」「こんなに食べないから栄養が足りないはず!」と言っても、食べない状況や、それを心配する基準はご家庭それぞれ。
「どうにか食べてもらいたい」と家庭で工夫を重ねてもうまくいかないとき、どのくらいから病院に相談してよいのでしょう?

子どもたちの食べる力(摂食機能)を診てくださっている先生方に、相談するタイミングや、どこに相談したらよいのかを伺いました。

小児科

田角勝先生(小児科)

 お子さんのが食べてくれないことが心配な時は、いつでも遠慮なくかかりつけの小児科などに相談してください。
 一番相談しやすいのは、〇歳児検診といった定期検診の時かもしれません。検診まで待てないようなときは、かかりつけの小児科や、地域の保健所の保健師さん・子育て支援センターなどにたずねてみてください。小児科は、病気・ケガや予防接種だけでなく、お子さんの健康面での不安を相談していただいて大丈夫です。
 それでも十分な回答が得られない時や、お子さんに身体的なサイン(体重が増えない・減る・口内炎など)があるようなら、摂食機能を診てくれる通院可能な医療機関を訪ねてみてください。
 お子さんを連れての通院が難しい場合は、オンライン診療・相談をお使いいただく方法もあります。ただ、できれば、初回は来院して様子をみせていただく方が、的確な診断につながりやすいです。

大山牧子先生(小児科)

偏食や好き嫌いを解決するために、アクションを起こさないといけないのはどんなときでしょうか? 「いつかは食べる」で本当に大丈夫なのでしょうか?
第7回摂食障害カンファレンス2020で紹介された、お子さんの飲んだり食べることの困りごとチェック表をご紹介します。ご家庭で工夫を重ねたうえで、この中で★が2つ以上であれば、専門家に相談してみてください。

解説動画:
うちの子はただの偏食?そのうち治るから様子を見ていればいいのかしら 偏食スクリーニング(0-4歳)

Infant & Child Feeding and Swallowing Disorder Screening Tool (ICFSS) based on the ICFQ. ICFSDS: ICFSDS第7回国際乳幼児摂食障害カンファレンス2020より(大山先生翻訳)

歯科

田村文誉先生(歯科)

 お子さんの食べる、飲み込むなどで心配なことはありませんか?
離乳食を食べたがらない、好き嫌いが激しい、食べ方が下手、あまり噛まないとか、あるいは嚥下障害があって誤嚥してしまうなど、さまざまな状況があると思います。それがどんなことであっても、まずは摂食嚥下障害の専門の医療機関を受診してみましょう。
 専門の医療機関がわからない時は、小児科の医師や、小児・障害児を専門としている歯科医師に、相談してみてください。また、保健センターや保健所などの行政では、保健師、歯科衛生士、管理栄養士、などが相談に乗ってくれます。お子さんやお母さんの状況に応じて、続けて相談に乗ってくれたり、摂食嚥下障害の専門医療機関に紹介してくれたりします。
 食べる機能のトレーニングは、できるだけ早く始めるとよいとされていますが、大きくなっても遅すぎるということはありません。「やってみよう」と思った時が、そのタイミングなのです。